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わたしを離さないで:カズオ・イシグロ [Book]

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ヘールシャムの彼らには、ファミリーネームがない。
あるのはファミリーネームを模したアルファベットがあるだけだ。
なぜなら、彼らはクローンなので家族はいないからだ。
愛とは無縁のところで生まれた彼らは、愛し合うカップルは「提供」の猶予を受けられると信じている。
そして結局、展覧会に集められた作品を公開しても、ヘールシャムは閉鎖される。

「わたしを離さないで」が発表されたのは、2005年。
この小説の舞台は1990年代のイギリス。
過去のイギリスにヘールシャムという寄宿学校はなかったし、「保護官」も「提供者」も「介護人」もいなかった。
もちろん、現在もない。
しかし、それはこれまでのイギリスにはなかったというだけで、世界にはないという意味ではない。
イギリスを舞台にすればSFだけれど、他国を舞台にすればノンフィクションであるかもしれない。

小説の冒頭で「.....相手を選べるんだから。おまけに、選ぶときはいつも同類を選ぶ。ヘールシャムとか、ああいう特別な場所の出身者をな。....」とあるので、この小説の背景となるイギリスでは、(おそらく)臓器提供はクローンであるかどうかに関係なく日常的に行われていると思われる。
その為に、(ヘールシャムのような場所の出身の)提供者が自らの限られた生を(反抗もせずに)受け入れていくのだと思われる。

ファミリーネームを持たず、生殖能力のない彼らにとって、ヘールシャムの仲間は最も自分に近しい存在だと思われる。
彼ら自身が、まるで、有刺鉄線に引っかかったビニールシートたちのように。

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HHhH / 257章:ローラン ビネ [Book]

今日の午後から夕方にかけて、HHhHを読破した。
すべて読んだ感想としては、他の書評とはちょと違うのだが、あの頃のチェコスロヴァキアにちょと興味が出て来た。
ずいぶん前に見た「ダーク・ブルー」という映画も、大戦下のチェコ空軍の若者のお話で、やはり、イギリスで訓練を受け、RAF(Royal Air Force:王立空軍)としてドイツと戦い、戦後母国は共産圏になっていて.....、てなお話で、かなりおすすめな映画です。
あの地域の、ごちゃごちゃっとした歴史は島国な日本にいるとわかりにくい。

話がずれた。

で、小説なんだけど、おしまいの方ハイドリヒが死んだあたりからが、なんだか凄まじい。
ちょっと疑われただけで、リディツェとう村が消えたりするところなんて、ホントーに怖い。
この村には500人前後の人が生活をしていたが、(ハイドリヒの出身のハレから派遣されて来た)保安警察が96戸の住宅と教会・公共施設を荒らし、各家庭から不要なものは焼き払われ、必要なものはすべて徴発する。
15歳から84歳までの男性はすべて銃殺、女性は強制収容所へ連行、子どもたちはわずか数人がゲルマン化される為にドイツ人家庭に養子となる以外はすべて毒ガスで殺された。
また、仕事で家を留守にしていた男性も帰宅後に殺されている。
しかしこれだけでは収まらず、村の墓地を踏みにじり、果樹園を掘り返し、建物をすべて燃やし、なにも生えてこないように塩をまいた後、ブルドーザーで村の痕跡を完全に消した。
元からそこには村がなかったかのようにしてしまったのだが、もしかしたら、そうして消されてしまった村は、他にもあるんじゃないかと思った。
で、この小説のおもしろいところが、それらのことを作者の言葉でも語っているところで、うまく言えないけれど、史実を書き連ねながら、作者の感情も一緒に書かれているところで、なんてのかな、たとえばだけど、TVのボクシングの試合の実況にはアナウンサーの声が入ったり、場内のどよめきが入ったりするけれど、そんな感じに近い。
作者には、史実の脚色は避けたいが、ただのノンフィクションにもしたくないという思いがあったらしい。

扱っている題材の割に読みやすい文体なので、機会があればぜひ御一読下さい。

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HHhH / 140章:ローラン ビネ [Book]

ちょと忙しかったので、間が空いてしまった。
読み終えたのは199/383ページなので、半分くらい。
ようやく、この小説の主要な登場人物、ガブチークとクビシュが登場した。
他の書評にも書かれているとおり、作者の思ったことや考えていることも間に挟まれるので、読んだページのわりにお話は進まない。
しかし、だからといって、それがつまらないわけではなく、作品自体に幅というか深みというか厚みが加わっていて、おもしろい。
題材はノンフィクションなので、こんな進み方もありなわけで、歴史に対する視点もおもしろい。

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HHhH / 57章:ローラン ビネ [Book]


なんだか、タイトルからして興味津々な小説で、ネットでその書評を見ると、これまでの小説とは違うところが絶賛されている。
というわけで、自分もさっそく読んでいる。

今のところは、この記事のタイトルにもあるように57章(全383ページ中83ページ)までを読んだ。
そこまで読んだ感想は、新聞やネットでの書評から受ける印象とは違い、扱っている内容に対してはミョーに軽いと言うか読みやすい。
全部で257章だから、平均すると1章あたり1.5ページしかない。
中には3行しかない章だってある(1行の章もあるらしい)、このリズムがなんだかブログみたいだ。
作者のローラン ビネさんは1972年生まれのパリ第III大学、パリ第VIII大学で教鞭をとっている人。
この小説がゴンクール賞最優秀新人賞を受賞した2010年には38歳で、(まだ、57章しか読んでないけど)こんな文体で書けるのも、なるほどなぁと思う。
ビネさんは、映画も大変お好きなようで、エリック・ロメールの名前が出て来たときにはちょとびっくりしたし、いつか見たいと思っている「死刑執行人もまた死す」(フリッツ・ラング)が大戦中に作られたなんて、はじめて知った(というか、勉強不足「死刑執行人もまた死す」は、勝手に1960年代のフランス映画だとばかり思い込んでいた)。
他には、CoDのプレイヤーであるとか......。
そうなのかぁ、そんな世代が描くあの時代なのかぁ(「風立ちぬ」の監督は1941年生まれなのかぁと思ったり)。
この「類人猿作戦」のことを作者がはじめて知ったのは、作者が父親の書棚で「ゲシュタポ・狂気の歴史」を開いているところを父親が見かけた時。
このときの作者の年齢はわからないけれど、仮に10歳だとしても1982年(あと2年したら、Macintoshが発表される年で、日本では松田聖子が「赤いスイートピー」を歌っていた頃)。
息子が「ゲシュタポ・狂気の歴史」を開いているのを見た父親が、「類人猿作戦」のことを歴史として話すのだが、このあたりも印象的。

今のところは、まだちょっと齧っただけなので、これから先が楽しみ。

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iPad・片岡義男・蚊取渦巻 / 2日目 [Book]

仕事の帰りに、通勤途中にあるドラッグストアに寄った。
蚊取渦巻を買うためだ。
製品としては、ごく普通の蚊取渦巻で、つまり、森やバラの匂いもしないし、もちろん、太巻きと呼ばれるものでもない。
その蚊取渦巻は一度に一巻きを使う事はなく、毎日数時間ずつ使う事になるので、一巻きを使い切るのに3日から4日はかかるはずだ。
この夏の間にちょうど使い切る量として、蚊取渦巻のシリーズでは最も本数の少ない10本がちょうどよい量だろう。

家に帰り、夕食をとると、すぐに2回のバルコニーの掃除をした。
そのバルコニーは、これまで洗濯物を干すだけの場所として使われていて、ほとんど掃除もされずにいた為に落ち葉や泥で汚れていた。
最初に箒で落ち葉やごみ、泥を取り除き、次に水を流してデッキブラシでこびりついた汚れを落とした。
水で汚れを洗い流した後にぬれた雑巾で拭き上げた。
とりあえず、目に見える汚れを落とすと、風呂に入り汗を流した。
風呂から出て、髪を乾かし終える頃には、バルコニーの床はわずかな湿り気を残すだけとなっていた。
自分の部屋から、数年前に買ったきりにしていたアルミのフレームとビニールの繊維で作られた赤い椅子と、デッキシューズをバルコニーまで運んだ。

これから、「七月の水玉」の続きを読むのだ。
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iPad・片岡義男・蚊取線香 [Book]

はじめてiPadを買ったときに青空文庫で夏目漱石を読んだ。
椅子から一歩も離れる事なく、書籍を手に入れ、そのままページをめくれる。
「すごいなぁ」と思った。
しかし、実際に読み始めると、iPadがあまりにも重すぎて短編を数本読んだところで疲れてしまった。
それきりiPadで本を読まなくなったのだが、昨夜は久々にiPad miniでページをめくった。

お風呂から出た後、夕涼み(と、言うには暗すぎたけど)を兼ねて、iPad miniを持って勝手口の軒の下に座り込んで片岡義男を読んだ。
この季節になると、片岡義男を読みたくなって、その結果バイクに乗って南へと走りたくなるので、この季節は片岡義男を避けていたのだが、昨夜はふらっと読んでしまった。
勝手口の小さな明かりの下でもiPadならモニタに映し出されるテキストはいつも通りに読む事ができる。
「七月の水玉」
1965年、夏、東京。
1964年の東京オリンピックを境に大きく変わって行く日本を背景に書かれている。
夢中になって読み始め、気がつくと、腕や足を何カ所か蚊に刺されている。
いや、「蚊に食われている」の方が田舎の夏らしい。
この辺りの蚊はヤブ蚊なので、食われるとものすごく痒い。
痒いわりにかゆみが収まるのも早いのだが、食われた直後はものすごく痒い。
あまりの痒さに56ページまで読んだところで、読むのはあきらめたのだが、今夜も続きを読むつもりだ。
仕事の帰りに、蚊取り線香を買って帰ろうと思う。
片岡義男には渦巻きの蚊取り線香が似合うような気がするのだ。

i文庫HDで読んだ
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そう、僕たちはあの渦巻きの蚊取り線香の事を蚊取り線香というけれど、本当は「蚊鳥渦巻」が正式の名前なんだ。
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片岡義男に首ったけ [Book]

あるいは、「僕は片岡義男が大好き」の方が良いのだろうか?

母親の作ったリンゴジャムをパンに塗りつけながら、届いたばかりの新聞を広げる。
僕は近視なので、広げた新聞紙の上に体を覆いかぶせるようにして、新聞を見る。
そうやって、休日の朝は朝食をとるので、休日の新聞のページの間にはパン屑がこぼれている。
今朝もそうやって朝食をとっていると、最近気になっている片岡義男の書いたエッセイが見つかった。
「空っぽだったコーヒー缶」と言うタイトルのそのエッセイは、やはり(僕がよく知っている)片岡義男が書いたものだ。
僕も一時期は、本棚のある列だけを赤く染めた経験があり、ある日、引っ越しを境にその赤い帯はなくなるのだが、一時期はとにかく毎月のようにその赤い帯はどんどん伸びて行った。
彼のエッセイを読み、自動車やバイクのエンジンの排気量を表すccという単位はCubic Centimetreの略だと知り、なんだか感動した事がある。
片岡義男のテキストは、なんだかきちんと着物を着た女性がきちんと正座をしているような雰囲気があって、僕は好きだ。
それは決して洋服ではなく和服で、しかも男性ではなくて女性でなければいけない。
そうそう、ベレッタというピストルを知ったのも、彼の短編小説だった。

僕が片岡義男から離れて、長い時間が過ぎたが、先日、彼の短編小説を引っ張りだして読んでみると、見事に当時の匂いがよみがえってきた。
僕は片岡義男が書く小説は、どこかの企業が発行しているPR誌や、月刊誌に載っているというイメージが強いので、鼻の奥によみがえった匂いや光(......一言で言うと空気だが)を前にして、僕は少なからず驚いてしまった。
これほど影響を受けていたんだろうか?
そうなってくるともういけない、僕はバイクに乗りたくなってくる。
バイクに乗って、夏の道を南に向かって走りたい。
どんどん、南に向かって行くとやがて海に出るだろう。
そして、水平線の向こうからわき上がる入道雲を見たいのだ。
いや、その前に雨の中をバイクで走りたい。
朝から夕方まで雨の中を走りたい。
レインコートのポケットにはいつの間にか雨がたまっているだろう。
そのたまった雨は、朝から夕方まで走ってきたいろんな場所で、少しずつポケットの中に流れ込んできた雨の集まりなのだ。
あぁ、僕は降り続く雨の中や、まぶしすぎる太陽の下をバイクで走りたいのだ。

片岡義男の本 一覧
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刺青の男:レイ・ブラッドベリ [Book]

ブラッドベリはSF作家だとばかり思っていた。
そう思っていたので、これまでに読んだ彼の作品は、どこかファンタジーっぽい感じの作家で、SFとして読むにはちょとつまんない。
自分はそう思っていた。

先日、「刺青の男」を読んだのだが、意外とおもしろかった。
一番おもしろかったのは「ロケット・マン」だね。
読んでいる時に、なんだかどこかで読んだ事があるなぁと思っていたら、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」だった。
もちろん、お話は全然違うし、似ているものといえば、宇宙に関係する事と少年と母親が住んでいて影の薄い(?)父親がいる事。
それくらいなんだけど、全体の伏し目がちな(?)雰囲気がもうそっくり。
あ、でも、訳者の影響もあるかもしれないですね。
だから、自分の場合、宮沢賢治をSF作家だと思っていたようなもので、それが全くの間違いかというとそうでもないかもしれなくて、ブラッドベリもそんな感じなんだろうなぁと変な納得をしてる。

この短編集には「ロケット」と言葉のつく作品が二つある(「ロケット・マン」と「ロケット」)。
ブラッドベリの作品に出てくるこの宇宙に行く為の乗り物は「宇宙船」とか「スペース・シップ」とかではなくてやっぱり「ロケット」なんだなぁと思う。
「ウは宇宙船のウ」なんてタイトルじゃなくて「ロはロケットのロ」にしてほしかったなぁと思う(その方が原題にも近いわけだし)。

あ、「火星年代記」が読みたくなってきた。
どこいっちゃったんだろうなぁ。


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ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)
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PK:伊坂幸太郎 [Book]

昨日の朝、目がさめると喉が痛い。
つばを飲み込むとのどの奥がひりひりする。
お昼過ぎには、目の奥がごりごりするような感じ.........、というわけで、この季節の風邪をひいてしまったらしい。
そんなわけで、今日は一日中部屋の中でゴロゴロするつもりだった。
暇つぶしにネットで伊坂幸太郎の新作は出てないかを確認すると「PK」という作品が出ていた。
とうわけで、今日はお昼過ぎから「PK」を読んでみた。
目がごりごりしていて気分も悪いのに読書でもないだろうと思うのだが、いったんページをめくると結局最後迄読んでしまった。
あいかわらず読みやすい文体でさらさらページをめくれる。
章も短いので、読みやすいんだな。
この本には3つの中編(これくらいだと短編ていうんじゃないだろうか?)が収められていて、それぞれがどこかでつながっている。
そして、「臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する」なんて、ちょと名言が書かれていたりして、あいかわらずの伊坂幸太郎だった。
思うに、この「PK」はいかにも伊坂幸太郎っぽいんじゃないだろうか?
なんだか、気分を良くするところがあるんだよね。
そして、全体の雰囲気は軽音楽っぽくて、ん〜ポール・マッカートニーのような感じかなぁ。
誰が読んでも楽しめるって感じなので、とりあえず安心して手を出せる作家だと思う。
だって、こんな体調の時でも読ませてしまうくらいだもんね。

収められている3つの中編のうちで最もおもしろいと思ったのは最初の「PK」、次に「超人」、最後が「密使」かなぁ。
次郎君の話が気に入ったよ。

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点子ちゃんとアントン:エーリヒ・ケストナー [Book]

前から気になっていた児童文学(カバーのイラストもね)。
全部で16章からなる物語で、各章の終わりには「立ち止まって考えたこと」と題するケストナーからの一言が書かれている。
大人にも人気があるのはこの「立ち止まって考えたこと」があるからだろうか。
僕もこの「立ち止まって考えたこと その14」の「尊敬について」が気に入った。
そう、人は心が広すぎる人を尊敬しなくなるものらしい。
このあたりの、ケストナーの人への視線がなかなか厳しいと思う。
人に対してはむやみやたらになにもかもを許していては尊敬を失い、尊敬を失うと横着になると言っている。
こういった厳しさって、あまり言われないことだよなぁと思う。
このあたりがちょと新鮮だったな。

そうそう、この16章はわずか3日間のことを書いている。
4/8 木曜日
1章:お昼前
2章:お昼ご飯のあと
3章:午後
4章:夜の6時過ぎ
5章:夜8時前
6章:夜の8時過ぎ
7章:夜の10過ぎ
4/9 金曜日
8章:午後
9章:午後
10章:午後
11章:夕方
12章:夜の8時過ぎ
13章:夜の8時過ぎ
14章:夜の8時過ぎ
15章:夜の8時過ぎ
4/10 土曜日
16章:午後
う〜ん、これだけの間に16回も「立ち止まって考えたこと」があるのかぁ。

ところで、この作品が発表されたのは、1931年のドイツ。
第2次世界対戦前夜と言ったところなんだけど、あの戦争中に点子ちゃんやアントンはどんな生活をしていたのだろうか?
あとがきによると点子ちゃんが住んでいたあたりは空襲でやられたとあるので、大変な生活をしていたのかもしれない。
アントンや、体の弱かったお母さんはご無事だったろうかと、心配をしてしまう。
一番しんどい思いをしたのは、もしかしたら点子ちゃんのお母さんのような気もする。
ちなみにケストナー自身は、作品が焚書の対象となり、(児童文学以外の)多くの本が焼かれた。
焚書と言えば、この日本では太平洋戦争後にGHQにより大量の本が処分されたけれど、日本人自身が書物を焼いたという話はあまり聞かない。

点子ちゃんとアントン (岩波少年文庫)点子ちゃんとアントン (岩波少年文庫)
エーリヒ ケストナー Erich K¨astner

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子どもに独占させとくのはもったいない
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