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ザ・ロード:コーマック・マッカーシー [Book]

年末からマッカーシーの「ザ・ロード」を読んでいた。
文庫で300ページ強だから、1日でも読み終えられない長さではない。
読み終わるのに時間がかかったのは、年末から不幸が続いていて(友人の父親×2名、友人、ご近所さん×2名)精神的にかなり参っていたからだ。
読んでいてウキウキしちゃうというお話ではないし、クスリとも笑えるところもない。
そこにに描かれている世界は、地球上のほとんどの人(と動植物)が死に絶えた北アメリカ大陸で、親子がひたすら移動するお話なのだ。
空には厚い雲が広がっていていつも薄暗く、寒い。
そして、登場する二人はいつもお腹を空かせていて、略奪者の目から隠れるようにして「南」へ「光」を運ぶために移動を続けている。
今の季節が冬であることから、この二人の置かれている状況は体で理解しやすく、本のページをめくるのが辛かった。
いつも死が身近に感じられるのだ。
二人は食料を得るために、廃屋となった建物などを捜索するのだが、それらは当然かつては誰かが住んでいたり使っていたりする場所なので、常にかつての誰かの「死」を意識してしまう。
そんなわけで、なかなか本を読み進めることが難しかった。

ところで、「南」にはなにがあるのか、そして「光」とはなんなのか?
残念ながら最後までそれらの意味するところは読者の判断に任されているのだが、ただ、読み終えた時の幸福感はまさしく「光」そのものだったように思う。

ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)
コーマック・マッカーシー 黒原敏行

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